ホタルイカの身投げという、

一見すると仰々しく感じてしまう現象

ご存知でしょうか?

 

富山県で見られるその現象は、

その「身投げ」という言葉とは裏腹に、

なんとも美しい自然の神秘

垣間見ることのできる素敵な現象なのです。

 

これはぜひ一度見てみたいですよね!

 

この時期にしか見ることのできない

ホタルイカの身投げについて、

一体どんなものなの?というところから、

おすすめ鑑賞スポットまでをまとめてみました。

 

早速みていきましょう!

ホタルイカ身投げについて

ホタルイカの身投げとは、

産卵のため富山湾の岸近くに集まってきた

ホタルイカが、波によって

海岸に打ち上げられる現象のことを言います

 

身投げ、というと

海に飛び込む様子を想像しますが、

イカの場合は逆に岸に上がってくること

身投げというのですね。

 

海岸線の砂浜には、

宝石のような青白い光が並び、

とても幻想的な光景が広がります。

 

 

また、ホタルイカといえば

食用としても非常に有名で、の食卓を彩る

旬な海鮮のひとつ。

食べるために持ち帰る人もいるそうです。

 

ちなみにホタルイカの身投げは、

この時期、富山湾確実見られるか?

というとそうではなく、発生するための

条件がいくつかあります。

 

新月前後であること

・深夜から未明にかけて満潮近い日

・晴天で波が穏やかであること

・南よりの風が吹いていること

 

などの条件が揃わなければ、

この現象を目にすることはできません。

 

この中でも特に新月の夜というのが、

身投げの確率が高いそうです。

 

理由としては、

ホタルイカは月の光を頼りに自分の位置

把握しているらしく、月明かりのない

新月の夜は方向を見失い、住処である深海

戻ることができないからではないか、

言われています。

 

とはいえこれはあくまで一説であり、

身投げの起こる条件はいまだにに包まれています。

 

さらに、身投げの見られる

富山市・滑川市・魚津市の海は、

ホタルイカ群遊海面」として

国の特別天然記念物にも指定されているのです!

ホタルイカ身投げの期間、時間

ホタルイカの身投げは、

主に3~5月に見ることができ、

その中でも特に身投げが発生しやすい

時期は、4月下旬〜5月ごろです。

 

稀に2月、6月ごろ見られることも

あるようですが、確率は非常に低いようです

 

時間は深夜から未明にかけて、

概ね22時から6時頃が多いようです。

 

上記の時間に満潮を迎える日が狙い目で、

特に満潮時刻の1、2時間前

一番発生しやすいそうです。

 

新月はいつか?

身投げが見られやすいのは新月の日

 

ということで、今年の期間内で

新月に当たる日を記載しておきます!

 

3月24日(火)

4月23日(木)

5月23日(土)

6月21日(日)

 

以上、4つの日程が新月となります。

 

こちらの各日程の前後3日ほどを含め、

1週間ほどが身投げの起こりやすい

日にちとなるでしょう!

 

3月であれば、

3月21日(土)〜 3月27日(金)

 

4月であれば、

4月20日(月)〜 4月26日(日)

 

5月であれば、

5月20日(水)〜 5月26日(火)

 

が、ホタルイカ身投げウィーク

と言えそうですね(笑)

 

ちなみに上記の日程はあくまで

身投げの発生しやすい日」です。

 

身投げが見られるかどうかは気象条件

海の状態など他の条件にも左右されるため

確実に見られるわけではないので注意してくださいね!

おすすめ場所①岩瀬漁港・岩瀬浜

ここからは身投げを見るための

おすすめ場所を紹介していきます。

 

富山市岩瀬天神町の漁港で、

港内と、漁港の右に広がる砂浜が、

ホタルイカの上がるポイントです。

 

漁港内は漁師さんが作業をしており

ホタルイカを捕れないため、

砂浜で捕っている人が非常に多い場所。

 

砂浜の「岩瀬浜」の方は比較的浅瀬が多く

海に立ち入って捕ることができるのも特徴。

 

毎年身投げの時期になると多くの人でごった返します

 

岩瀬浜海水浴場の駐車場に

車を駐車することができますが、

この時期は満車に近い状態になるので、

車で向かう方は注意しておきましょう。

 

おすすめ場所②四方漁港周辺・八重津浜

続いてのおすすめスポットは、

四方漁港周辺八重津浜

 

漁港内と、その左右に広がる砂浜が、

ホタルイカの上がるポイントです。

 

こちらも漁港内は漁師さんが

作業をしているため、一般の人は砂浜

ホタルイカを捕まえています。

 

そんな八重津浜周辺にも、

数多くのホタルイカが上がることで有名。

 

浅瀬が多く、海にどんどん入って

ホタルイカを捕まえることができます。

 

八重津浜にも無料の駐車場がありますが、

四方漁港からの道路は通行止めなっているので、注意が必要です。

 

また、路上駐車の車が非常に多いので、

気をつけなければなりません。

 

おすすめ場所③海老江海浜公園

続いてのスポットは

海老江海浜公園周辺です。

 

こちらは先ほどの2箇所の

スポットと比べて人が少ないのが特徴。

 

その分ホタルイカの上がる量は少ないですが

人が少ないぶん、比較的ゆっくりと

楽しむことができるでしょう。

 

こちらも砂浜でホタルイカの様子を

間近で見ることができますし、

駐車場やトイレ、コンビニも近くにあり、

ご家族やカップルなどで来た方には

特におすすめの穴場的スポットです。

マナーについて

毎年盛り上がりを見せる

ホタルイカの身投げですが、

それに伴って近隣住民から苦情が上がっているのも事実。

 

特に先ほど書いた八重津浜周辺では

騒音による被害が発生しているそう。

 

綺麗な景色を見たり、美味しそうな

ホタルイカが取れたからと言って、

すぐ隣に人の生活があることを忘れず、

節度ある行動を心がけましょう。

 

さらに見物客によるゴミ問題も深刻となっています。

 

ゴミは基本的に全て持ち帰り

なっていますので、その辺に放置しないようにしましょう。

 

また、見物客同士のトラブル

駐車場のキャパシティー、

違法駐車などの問題も年々増えており、

見物客のマナーが問われています。

 

そのほか、

漁師さんの作業場に立ち入るなど

禁止行為もいくつかありますので、

事前に確認しておくと良いでしょう。

 

いずれにしても、

ホタルイカの上がる場所である前に

人が住んでいる場所である、

ということをしっかりと自覚して訪れることが重要と言えそうです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

 

ホタルイカが織りなす幻想的な景色!

一度は見てみたいですよね。

 

自分で捕ったイカ味わうという

貴重な体験もできます。

 

また、訪れた方の声を聞くと

イカより、イカを捕っている

人の方が多かったなんて声も…あり、

その神秘的な光景まったり味わうことは

なかなか難しいのかもしれませんが

少しでも綺麗な景色を見たいという方は、

事前に場所時間を確認しておくと、

より良い環境で鑑賞することができそうです。

 

駐車場の問題も含めて、訪れる前には

しっかりと下調べ&準備をしておくことが必要ですね!

 

富山県観光協会

http://hotaruikamuseum.com/tour