田丸さんは、ショートショートと呼ばれる
短編小説の中でも特に短い作品の
現代の第一人者と言われています。
ショートショートと言えば、
昭和30～50年代に活躍した星新一さんが
有名ですよね。
星さんの作品は、
国語の教科書に載るほど高く評価
されています。
田丸さんは、そんな星さんをも
今後越えるのではないかと言われるほど、
ショートショート界では超逸材なのです。
今回は、そんな田丸さんの経歴や作風、
作品の特徴などをご紹介します！
田丸さんの作品を
読みたくなること間違いなしですよ！
田丸雅智プロフィール
名前：田丸 雅智（たまる まさとも）
生年月日：1987年12月22日（32歳）
出身地：愛媛県松山市
本好きの母親に育てられた田丸さんは
以外ですが、幼いころは自主的に
本を読まなかったそうです。
そんな田丸さんに、母親が勧めたのが
星新一さんのショートショート。
短時間で手軽に楽しめるショートショートの
世界観に魅了されるようになりました。
田丸さんは成績優秀で、
愛媛県立松山東高校を卒業後、
東京大学工学部に進学、
その後東京大学大学院工学系研究科を
卒業しました。
超のつくエリートですよね。
学生時代は宇宙物理学者が将来の夢
だったそうです。
奥さんや子どもの有無は
公表されていないようですが、
アウトドア派で気さくな人柄の田丸さん。
作家というと一日中家に籠って
執筆しているイメージですが、
キャッチボールやサッカーが
大好きなんだそうです。
まさに文武両道ですね！
経歴について
東京大学の工学部で宇宙工学を学ぶ傍ら、
執筆活動を始めた田丸さんは、
2011年、24歳で作家デビューを果たします。
2012年には「海酒」が樹立社の
「ショートショートコンテスト」において
最優秀賞を受賞。
この作品はピース又吉直樹さんの主演で
短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで
公開されました。
その後は
ショートショート大賞の発起人になったり、
「坊ちゃん文学賞」で審査員長も務め
ショートショートの後継者発掘にも
力を入れています。
また、ショートショートの書き方講座や
講演会、ワークショップなど、
執筆活動の傍らショートショート界を
盛り上げる存在でもあります。
2020年度からは、ショートショートの
書き方講座の内容が小学四年生の
国語の教科書に採用されました。
また、作品が入試問題に採用されたり、
テレビ番組で映像化されたりと、
今や、星新一さんに次いで
ショートショート界において
幅広い層から支持されるようになりました。
小説家はいつから？
田丸さんがショートショートに
出会ったのは、小学生のころです。
あまり本を自ら進んで読まなかった
田丸さんを見かねて本好きの母親が
星新一さんのショートショートを勧めた事が
きっかけでした。
幼いころは宇宙物理学者を目指しており、
東京大学に進んだ田丸さんですが、
勉強の傍らショートショートの
執筆活動を始めるようになります。
ショートショートとは星新一さんが
確立させた超短編小説作品を指します。
ジャンルはSF、ミステリー、
ユーモア、ホラーなど様々ですが、
印象的な結末で締める傾向があります。
星新一さんの一番弟子は
江坂遊さんという作家なのですが、
その江坂さんが田丸さんの作品を
認め、師弟関係となりました。
言わば、田丸さんは星新一さんの
孫弟子にあたるのです。
今では、田丸さんがいつかは
星さんを超える存在になるのでは
ないかと言われています。
おすすめ作品
ショートショート界から
大きな期待を寄せられている田丸さん。
一体どんな作品を執筆しているのか、
気になってしまいますね！
ここで、田丸さんの
おすすめ作品を三冊ご紹介します。
１、蜻蛉玉
浮かばれない魂をトンボの姿に
変えて成仏させる青年と、
無邪気な少年の物語です。
ほんの短い会話なのに、
お盆の時期の切ない気持ちで
胸がいっぱいになってしまいます。
２、妻の力
主人公の妻は怠惰で、
ぶくぶく太っていきます。
主人公はそんな妻から重力のような
恐ろしい引力を感じるようになります。
理不尽でシュールな展開が
面白い作品です。
３、ふぐの恩返し
主人公が道路に捨てられたふぐを
助けたことがきっかけで、
後日そのふぐが若い女性の姿になって
主人公に恩返しをしにくる、という
ほのぼのとした物語です。
鶴の恩返しのオマージュですが、
くすっと笑えるオチが楽しめますよ。
田丸さんの公式ホームページでも
何作か無料公開しているので、
気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
星新一さんが不条理なSF作品を
多く執筆したのに対して、
田丸さんはノスタルジックで
心が穏やかになるような作品を
数多く執筆しています。
ショートショート作家によって
違った特徴を比較しながら
読むのも楽しいですね！
まとめ
今回は、ショートショート作家の
田丸雅智さんをご紹介しました。
気軽に短時間でも読める
ショートショートは、
忙しい現代人にうってつけの作品です。
私も何作品か読んだのですが、
数ページで完結する短さのなかで、
こんなに面白くて余韻の残る物語が
表現できるのか…とびっくりしました。
星新一を継ぐショートショート作家として
期待されている田丸さん。
今後も素敵な作品を生み出してくれることを
期待しています！
