新型コロナウイルスが

パンデミックを起こし、

日本でも緊急事態宣言が出されました。

 

終息や治療薬の目途が立たず、

毎日感染者と不安が増すばかり。

 

世界中で早くウイルスを終息させる方法を

模索している状況です。

 

そんな新型コロナウイルス…

実はこんなに人間を困らせるウイルスが

過去にもありました。

 

1720年にはペスト、1820年にはコレラ。

 

1920年にはスペイン風邪…

 

100年に1回のペースで

パンデミックを起こすウイルスが

人間を困らせているのです。

 

その中でもスペイン風邪は、

今回の新型コロナウイルスと似ている点が

多くあるため、スペイン風邪から学び、

新型コロナウイルスの対策に生かすことが

できるのではいかという声もあり、

分かる範囲で調べてみました。

 

早速みていきましょう。

 

スペイン風邪とは

 

スペイン風邪とは

1918年〜1920年に世界各国で

極めて多くの死者を出したインフルエンザ

によるパンデミックの俗称です。

 

近年の研究により、

スペイン風邪は鳥インフルエンザウイルスが

突然変異し受容体が人に感染する形態に

変化した、当時の人々にとっては全く新しい

感染症であり、H1N1亜型インフルエンザ

ウイルスによるものと判明しました。

 

スペインが発生源となったわけではなく、

スペイン以外の国が第一次世界大戦中の

士気維持のため初期報告は最小限に

抑えられており、一次世界大戦時に中立国

であったため情報統制がされていなかった

スペインで流行していることが

大きく報じられたことから、

スペイン風邪と呼ばれるようになったそう。

 

スペイン風邪は、

当時の世界人口の3分の1程度に相当する

約5億人が感染。

 

死者は1700万人から5000万人との推計が

多いですが1億人に達していた可能性も

指摘されています。

 

スペイン風邪の第2波が酷かった?

スペイン風邪は大きく分けて

3回パンデミックを起こしています。

 

第1波はアメリカで最初の大流行が

あったとされ、アメリカ軍のヨーロッパ進軍

と共に大西洋を渡りヨーロッパで流行した

とされています。

 

第2波は世界中でほぼ同時に起こり、

病原体が強毒化したことから

重篤な合併症を起こし死者が急増し、

致死率が上がったと言われています。

 

第3波は第2波と同様に世界中で流行。

 

医療従事者が多く感染したことにより

医療崩壊が起こり感染被害が拡大した

と言われています。

 

日本では、第1波が最も患者数・死亡者数が

多かった。(1918年10月〜1919年3月)

 

第2波では患者数は減少しましたが

致死率は上昇。(1919年12月〜1920年3月)

 

第3波は患者数・死亡者数共に比較的少数で

1920年12月〜3月にかけて流行し、

当時の人口5500万人に対し約2380万人が

感染したとされています。

 

具体的な患者数

  • 第1波 2116万8398人
  • 第2波 242万2097人
  • 第3波 22万4178人

 

死者数

  • 第1波 25万7363人
  • 第2波 12万7666人
  • 第3波 3698人

 

致死率

  • 第1波 1.22%
  • 第2波 5.29%
  • 第3波 1.65%

 

が、内務省衛生局編「流行性感冒』による

統計数値となっています。

スペイン風邪とコロナの共通点

スペイン風邪と新型コロナウイルスの

共通点を4つ挙げてみたいと思います。

 

①動物から人に、人から人に感染している

スペイン風邪の原因はH1N1亜型であり、

鳥インフルエンザウイルスに

由来するものであった可能性が高いと

証明されています。

 

新型コロナウイルスは正確には

解明されていませんが、

人獣共通ウイルスでありコウモリ・犬・鳥・

豚・蛇などから人へ感染し、

元々はコウモリからきていると考えられています。

 

②新型のウイルスによる感染症=治療薬がない

どちらのウイルスも

新しい形のウイルスなので、

ワクチンや治療薬がなく自己免疫力に

頼るしかないという状況。

 

③世界中でパンデミックを起こしている

スペイン風邪も新型コロナウイルスも

世界中でパンデミックを起こし

人々の健康・経済を脅かしています。

 

④予防方法

出典元:国立保健医療科学院図書館所蔵、内務省衛生局編「流行性感冒」

 

100年前の新聞で呼びかけられていたことは

マスクの着用・人が多いところに行かない・

帰宅時等のうがい・大規模イベントの中止。

 

更に、自粛・学校の休校・患者の隔離と、

現在政府から出されている指針と同様の物でした。

スペイン風邪から学ぶこと

終息に向けて

世界中・日本各地でパンデミックを起こした

スペイン風邪は自然に終息を迎えました。

 

それはなぜかというと、

ウイルスが日本の隅々まで拡大し免疫抗体を

獲得した人々が生き残ったからです。

 

ここで注意すべきことがあります。

 

免疫抗体を獲得出来るから

感染を広めてもいいというわけではありません。

 

新型コロナウイルスに関しても

感染力が強く、全国民が今まで通りの

生活をしていたらすぐに日本中に広まることでしょう。

 

そうなると、

軽症者は自宅療養で回復しますが、

中等~重症の患者は病院での治療が必要

となりますが、日本の病院にそれだけの

患者が入れる余裕は確実にないので

間違いなく医療崩壊が起き、

助かる命も助けられず死者が急増することに

なります。

 

医療崩壊を起こさないために

医療崩壊を起こさないようにするには、

まずは感染者を一気に増やさないことが

重要となります。

 

日本の病院は現状でも

ギリギリかもしれませんが、

少しずつ感染、完治させていくことで、

病床不足・人員不足とならないように

することが出来ます。

 

また、第1波が終わった後、

終息まで油断せずに、3密を避ける・

手洗いうがいをする・不要不急の外出は

しないなどの現在行っていることを継続して

実践していくことで、第2波が来た時に

被害を最小限に食い止めることが出来ます。

 

まとめ

感染症は自分から他人に、

他人から自分に感染しますので、

当たり前ですが1人の問題ではありません。

 

緊急事態宣言も徐々に解除され

「公園ならいいだろう」

「海なら大丈夫かな」

「ちょっとくらいいいだろう」と

外出する人が多くなると思います。

 

ですがその油断がパンデミックを起こす

原因となります。

 

完全終息まで、今は全ての人が我慢する時です。

 

世界・日本・家族・自分を守るための行動を

していきましょう!

 

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