月は一年中見られるものですが、

なんといっても

秋に見る月は格別ですよね!

 

涼しい夜風に吹かれながら、

綺麗な月を観賞する…

なんとも優雅です。

 

今回は、一年でもっとも美しい月が

見られるという中秋の名月について

ご紹介したいと思います。

 

ぜひお月見を楽しんでくださいね!

 

中秋の名月について

 

中秋の名月とは、

旧暦8月15日~16日の間に

見られる月のことです。

 

別名で十五夜とも呼ばれています。

 

満月は年間12~13回見られるものですが、

中秋の名月の時期は空気が澄んでいて、

一年の中でも最も美しい月が見られる日

と言われています。

 

月見の由来(歴史)について

お月見は、古くから

日本に根付いている文化です。

 

その起源は、平安時代までさかのぼります。

 

貞観年間(589~877年)に

中国から伝わったお月見は

平安貴族の間に定着しました。

 

平安貴族たちは、

秋の月を眺めながらお酒を飲んだり、

詩歌や管弦を楽しんだそうです。

 

江戸時代になると、

お月見は庶民の間にも広まり、

収穫祭や初穂祭の意味合いも

持つようになりました。

 

現在では、

祭り的な要素は薄れつつありますが

今でもお供え物などの形式は残っており、

秋のイベント=お月見として

全国的に定着しています。

お供え物について

 

お月見と言えば、

お団子を備えるのが一般的です。

 

お団子をお供えする理由は、

月にそっくりなかたちの月見団子を供え、

それを食べることで月の力をわけてもらい

健康と幸せを得ることができる

と信じられていたからです。

 

月見団子は、

十五夜にちなんで15用意するのが一般的です。

 

月の代わりとして団子が用いられたのは、

中国では月を模して

月餅というお菓子が作られており、

これが伝わったからではないかと

言われています。

 

お月見は、収穫祭の意味も備えているので、

お団子以外にも、さつまいも枝豆

サトイモといった

秋に収穫を迎える野菜秋の草花

供えることもあります。

 

お供えした月見団子は、

出しっぱなしにするのではなく、

月を見ながら食べてくださいね。

食べるタイミングは、

すぐに下げて食べて良いとされています。)

 

月の美しさを楽しみながら味わいましょう。

 

ススキを飾る理由について

 

お月見をするときには、

お供えもののほかにススキを飾ります。

 

お月見は「収穫祭の意味も兼ねる」と

先ほどご紹介しました。

 

豊穣を意味するアイテムとしては

稲穂が代表的なのですが、

お月見の時期にはまだ稲穂は収穫できていません。

 

そのため、稲穂の代わりとして

ススキが使われるようになりました。

 

たしかにススキは

稲穂に似たかたちをしていますね。

 

また、ススキの切り口は鋭く、

魔除けにもなると考えられており、

無病息災や豊作を祈るという意味も込められ

単なる飾りというわけではなかったのです。

【中秋の名月】東京2020年に見える方角と時間

中秋の名月は旧暦の8月15日。

 

新暦になおすと毎年日にちは異なり、

2020年の中秋の名月101日()です。

 

平日ではありますが、

ぜひ夜空を見上げてみてくださいね。

 

きっと、大きくて美しい月

見られることでしょう。

 

東京では、17時半深夜にかけて

見ることができます。

 

長時間に渡って見られるので、

ゆったりお月見を楽しむことができますね

 

月出とピークの時間について

全国での月出の時間は

  • 北海道→17:20頃
  • 東京→17:30頃
  • 福岡→18:05頃

と予想されています。

 

月が見られる方角は、

東から南を通り西方向に沈んでいくので

月を探すときは、参考にしてください。

 

中秋の名月は明るくて大きいため、

月出の時間を迎えていれば

どこに月があっても見頃と言っていいほど

綺麗に見えるでしょう。

 

しかし、首都圏では高層ビルなどの

影響で月の位置によっては

隠れてしまうことがあります。

 

ビルなどの建物に邪魔されず、

真上に出ている月を見られる時間帯のことを

南中の時刻といいます。

 

この時間帯を知っていれば、

一番見やすい位置の月を鑑賞することが

できます

 

  • 東京→23:27頃
  • 北海道→23:20頃
  • 福岡→23:50頃

南中の時刻を迎えます。

 

遅い時間帯ではありますが、

せっかくなのでぜひ南中の時間帯の月も

鑑賞してみてはいかがでしょうか。

 

まっすぐ真上に月が現れるので、

写真撮影などにはうってつけの時間帯です。

 

まとめ

中秋の名月についてご紹介しましたが

いかがだったでしょうか。

 

お月見は

平安時代から日本に伝わる伝統行事です。

 

今年の中秋の名月10月1日(木)

平日ではありますが、

お月見は自宅でも楽しむことができます

 

「今年は外を出歩きたくない!」

 

と言う方でも、

季節を感じることができるイベントになると思います。

 

ぜひ、月見団子を片手に美しい月に

思いを馳せてはいかがでしょうか。